各種チケット・書籍販売のお知らせです。
ご購入に関しては「メールフォーム」「電話」「直接ご来店」で受け付けが可能です。
※HP上でのお申し込みのみでは確定ではありませんのでご注意ください。
※お申し込み完了後のお客様のご都合によるキャンセルは致しかねます。

書籍『車椅子に乗った人工呼吸器のセラピスト 押富俊恵の5177日』

車椅子に乗った

要介護となったそのときも、生きる意味を持ち続けるために

押富俊恵さんは25歳で人工呼吸器を装着、28歳からほぼ寝たきりとなったが、独自のリハビリで奇跡的に「話す力」を取り戻した。患者・障害者になっての気づきを伝えるため、作業療法士の経験を交えて講演活動を始めた。その中で障害者が暮らしやすい街づくりに関心をいだくようになり、愛知県尾張旭市にNPO法人を設立。誰もが楽しめるイベント「ごちゃまぜ運動会」を企画し、行政の施策にも提言するなど地域に大きな足跡を残して2021年4月に39歳で亡くなった。

本書では、人工呼吸器装着後から死去するまでの5177日を中心に描く。押富さんの「目指したもの」を、30年近く医療・介護の現場に立ち会ってきた中日新聞元記者の医療ジャーナリストが、2年がかりで一冊のノンフィクションにまとめ上げた。

押富さんが訴えるのは、人工呼吸の身でも工夫次第で毎日を楽しめる方法は多く、それを阻む要因は社会の中にあるということ。医療・福祉の援助職に対して「望むのは、やりたいことを応援してくれるケア。一緒に方法を考え、手伝ってほしい」との思いをぶつける。想像力の乏しい社会への異議申し立ては、第169回芥川賞を受賞した市川沙央さんの「ハンチバック」のメッセージとも重なる。

病気だったり、老いたりで、いずれ要介護になっていくであろう私たち。そのときに生きる意味を持ち続けられるためにも、日々を楽しむを実践した押富さんの「生」の軌跡を心に刻んでおきたい。

■車椅子に乗った人工呼吸器のセラピスト 押富俊恵の5177日

■四六判並製 192頁

■定価1,430円(本体1,300円+10%)

■安藤明夫

■9月27日発売予定

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 158

お問い合わせ

上へ戻る